「なんにもしない」をレンタル!存在することの価値


こんにちは。

株式会社ライフデザインワークスの伊東です。

時代の変化か、最近は見たことのない新しいサービスが多く登場する時代になっています。Twitterやインスタなど、自分で発信する機会が多く出来たことが影響していると感じます。

その中でも、興味深い記事を見つけたので紹介します。

「レンタルなんもしない人」とは?

テレビや書籍で「レンタルなんもしない人」が話題になっています。様々なサービスがあり、何でもやってくれようとする時代に「なんもしない」とはどういうことなのでしょうか?

サービスを提供する森本祥司さん(35)によると、もともとは「存在給」という人はいるだけで価値があるという考え方を実証しようとする所から始まったとのことです。自分の性格を踏まえ、生み出したサービスです。

「1人で入りにくい店、ゲームの人数合わせ、花見の場所取りなど、ただ1人分の存在だけでが必要なシーンでご利用下さい。ごく簡単な受けこたえ以外なんもできかねます、」

Twitterで告知すると、要望が殺到し今では16万人超のフォロワーを持つほどになったとのことです。料金は交通費など実費だけで基本は無料としていますが、依頼者が報酬を出してもかまいません。

サービス開始後は行列並び要員などの実用的な依頼が多かったそうですが、時間が経つと共に想定していなかった内容が増えたとのことです。

「明日はしんどうい仕事があるので、どのタイミングでもいいので自分を思い出してぼしい」「近々試験があるので(メールで)がんばれと言ってほしい」関わりの薄い人の頼まれ応援でも、その交流によって機械にはない喜びが生まれるようです。

その他にも、「人に言えない悩みを相談したい」「転勤するが、新幹線のホームで手を振って欲しい」などもあるそうです。


繋がりを求める人の新しい形

これからは「コミュニティの時代」になっていくと聞きます。もちろん今でもSNSなどによる繋がりはありますが、それだけではなくリアルに会えるような繋がりは求められるようになっています。

なぜコミュニティが求められているのでしょうか。そこには、マズローの欲求段階説にあるように社会的欲求や承認欲求、自己実現欲求があると考えます。

人から認められること、繋がりが価値として認められつつあることで、前述のサービスのように「繋がりのきっかけになる」サービスが求められるようになっているのではないでしょうか。


さいごに

このようなサービスは今の時代だからこそ生まれ、求められたものであると感じます。

しかし、その根本は昔から変わらぬ繋がりを求める人の本来の姿であると言えると思いました。

どんなに発展した社会になっても、人との繋がりを大事にしていこうと改めて気付いた記事でした。


出典

日経新聞『レンタルなんもしない人 悩み、承認欲求は無限』

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46197850X10C19A6TJ3000/

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